こんなことを言ってくるドッグトレーナーは危険だ

あなたが依頼しているそのドッグトレーナーが、もしこんな口癖の持ち主なら…
ちょっとヤバいかもしれない…

危険度Ⅰ
「トレーナーの言うこと聞いても意味ない」

これは正論です。ドッグトレーナーの言う事をきいても、飼い主さんの言う事をきいてくれないと無意味ですから。
ですが、この言葉を免罪符にしているドッグトレーナーが時々います。
自分の技術の未熟さをごまかすためにこの言葉を使い、飼い主さんの視点ズラしをする。
そもそも正論なので、飼い主さんも納得してしまうのです。

危険度Ⅱ
「まず食べられるオヤツを見つけてください」

食べ物はトレーニングをすすめる上で効果的な道具です。犬に苦痛を与えることなく新しい行動を教えたり、恐怖や苦手の克服にも「食」は有効です。
ですが時々、外ではオヤツが食べられないとか、他人から差し出されたオヤツは食べないなんて子がいます。
そんな時、オヤツを使うことでしか犬をトレーニングすることができないトレーナーはお手上げです。なので、まずなんとか食べられるオヤツを見つけるよう飼い主に義務付けます。
実際には、オヤツがなぜ食べられないのかの理由探しが最重要であり、その理由が問題解決の鍵を握っていることは多々あります。

危険度Ⅲ
「あなたがちゃんとしないと犬がかわいそう」

この言葉が口癖のドッグトレーナーは結構います。この言葉を頻繁に使うということは、この言葉を使うことによってそのドッグトレーナーは良い結果を得てきたということの証明です。
これを専門用語で『正の強化』と言います。正の強化はドッグトレーニングでもっともよく用いられる方法です。
犬がかわいそうという、飼い主さんが一番苦しむ言葉を使うことで行動が強化されているということは、そのドッグトレーナーはどんなに言葉が素晴らしかったとしても、中身は支配的で、相手を否定する、自分より下の立場に置く、自分のコントロール下に置くことで快感を得ている証明です。

全部が全部そうとは言いませんが、上記の口癖があるドッグトレーナーに依頼している場合は、ちょっと気にしてみてほしいと思います。
ドッグトレーナー供給過多のこの時代、玉より石の割合が増えてしまっているのが現実です。